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林檎の花の通る道

この林檎の木の下で、「好きだよ」って言えたらいい。

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恋の無い星で

2008 - 03/10 [Mon] - 23:23

 地球の近未来なんてのはやってきてみれば実にあっけなくたいしたものでなく、

正直に言うと、地球は崩壊してしまったのだ。(笑)いや、笑い事ではないのだが、

文字通り地球は粉砕して今や俺は金星居住者であり、背中の酸素ボンベがその証だ。

というのも、22世紀後半ともなると火星研究も進展を見せ地球人が吸う程々の酸素と

程々の環境が整っていて、当然火星に移住した地球人もいるのだが、俺は抽選で

あえなく玉砕、敗者の金星流しとなったからだ。あぁ、酸素の詰め替えがだるい。(怒)





 魚介類肉類を喰うことが無く主食主菜副菜が農作物目白押しである俺は、日々背中で

重力を重ね続けているボンベにより鍛えられた背筋を活かすことも無く、コンビニレジ打ち

という極めてフリーター的仕事を本職にして生活している。なんだ、そこのお前、文句あるのか。




 1年。水中にいるのと同様に言葉を発することはできないが――金持ちは、会話可能な

酸素補給機を装備しているそうだ。忌々しい――順応するには十分な時間が与えられた

ように感じているのは俺だけではないだろう。

 常連の客は俺の食事の植物支配率に匹敵する程にオッサン率が高いのだが、その中に

――俺は当然、運命だと思っているのだが――俺の目と心を癒してくれる女神的存在である

女性がいる。名前は知らない。言葉を交わせないのだから仕方ないのだが、俺の中に思慕の

念が甚だしく蓄積されていく日々に頭は苦悩の悲鳴を上げ、まぁ端的に言えば、絶賛片思い中

というわけだ。

 学校の屋上で告白のため呼び寄せた女子生徒を待つ男子中学生のように、今日もレジの

脇で棒立ちしている俺の元へ彼女は咲き乱れるハイビスカスのような笑顔で商品を持ってきた。

(ん、ちょっと喩えすぎか?)一瞬目を合わせ、逸らし、つり銭返却を理由に手を触れる。あぁ、

何とも神々しい微笑み、折れてしまいそうで守ってくださいオーラ全開のか細い手、暖かな・・・

・・・以下省略。

 間も無く、まさに光陰矢の如く、彼女は去っていった。

 昨日も来た彼女は、今日も来た、そして明日も来るだろう。相も変わらない生活に芽生えた

愛は変わらず俺の中で健在で、それが俺が明日も生きる理由だ。俺の皮膚という皮膚から

亜熱帯のスコールのように噴出した汗とともに目覚めた朝は、俺は彼女が死ぬ夢を見たり

しているわけなのだが、やはりいつものように彼女が俺の前に現れると、そんな夢はすっかり

忘れていて、夢心地に浸っている。いいことじゃないか、平和万歳、彼女に万歳。


 



 あれから、つまり彼女と出会って10年が経つのにそれほど時間がかかったようには感じない。

人生の儚さと迅速さと自分の無念さにうんざりしつつ、それでも彼女への思いも同時に抱きつつ

ある人生は何一つ変わらず、毎日コンビニにやってきて俺に僅かな至福のときを授けてくれる

彼女も依然として変わらない。
 
 明日も、その次の日も、俺は彼女の来店を待ち、彼女は期待に応えるように来店を繰り返す。

無理無茶無謀な片思いは今も絶賛進行中だ。今度、プレゼントでも贈ってみようか、恋文を

綴ってみようか、今日発売の軽量会話可能型酸素ボンベの宣伝を理由に話してみようか、などと

情けなく悩み続けている。


 片思いとともに、俺のレゾンデートルが失われるそのときまで・・・・・・。

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意味のない話。

2007 - 09/06 [Thu] - 00:02


24階の高層マンション
高い。100mくらいはあるのか?
・・・・・・にしては景色が悪い。つまらない。
右も。左も。壁。

高い建物=東京タワー

なんて、大昔の話か。
(そーいえば、東京タワーの正式名って日本電波塔・・・だったっけ?)

・・・・・・大昔っていつだよ?

高層マンションの屋上にしては、風がぬるい。
気分が悪い。
だけどそんなことは、あまりにどーでもいい。



















『キミ、自殺志願者?』

「あ?・・・・・・なんだ、桃子かよ」

『学校サボって、こんなとこで何してんの?』

「下、見てた」

『あ、本当に死ぬつもり?ださっ。負け犬道まっしぐらじゃん』

「うっせ」







なんでこんな微妙な空気に、俺はこんなしょうもない女と二人きりなんだ?

『誰がしょーもないんだよ。』

「勝手に心読むな。」





勘で他人の心を読む。しかも外さない。なんて迷惑。





『なんで自殺?私に振られたショックで?
 別に死ぬのはかまわないけど。私のせいにしないでね。』

「そんな理由で死ぬかよ。ってか別に死ぬつもりないし。
 お前にフラれたこと気にも留めてないし」

『そーゆー強がり、止めた方がいいよ。見てて恥ずかしい。』

「俺は恥ずかしくないし」




俺がコイツにフラれようと、俺がここで死のうと。
世界は何も変わらない。
そんなことが起きていた事すら気づかないで、今日は明日になる。

急ぎ足のサラリーマン。
何のために、そんな必死になってんの?
そんな頑張ったって、政治家のおじさんたちの裏金・年金が増えるだけじゃん。

くだらねぇ。




「桃子。お前、なんで生きてんの?」

『いずれ死ぬときのために』

「意味わかんないよ。それ」

『逃げてるキミには一生わからないよ』



他人から見れば、そう見えてるのかね。
これでも必死に前向いてるつもりだったんだがね。

まぁ、この腐った世の中で頑張る意味なんかないんだけど。








『そーゆー諦め方した時点で、キミの人生終わってるよ』

「じゃあここで俺が死ねば満足かい?
 
 ・・・・・・だいたいお前は何のために努力してんの?
 社会は腐ってて。
 右向いても左向いてもストレスしか溜まんないこんな世界で。
 毎日勉強して、いい大学目指して。
 それでいい会社入って、どうするって言うの?
 お金貯めて欲しいもの手に入れる?それで?
 何を得ようが、いずれ死ぬんだから意味無いじゃん。」

『で?何が言いたいの?』


「だから・・・・・・!
 いつも作り笑いで生きて、死ぬのわかっててこの廃れた世界で努力してどーすんんだっつってんの!」

『別に、どうもしないよ。』






俺は今、何してんの?
桃子とけんか?
けんかならまだマシか。ただの八つ当たりね。はは、情けなっ。







『こんな廃れた世界だからこそ。
 自分の思ったことを思った通りに、満足いくまでやって。
 それで自分が十分いい思いして、少し自分に余裕ができたら。
 今度は好きな人も巻き込んで。幸せになればいいじゃん。

 死ぬんだったら無意味?違うでしょ。

 死ぬときのことなんて死ぬとき考えればいいの。
 私たちには時間が無いんだからさ。
 今のことだけで手一杯なんだからさ。
 サクサクいこうよ。今を笑って過ごせればそれで十分じゃん。』




「・・・・・・その通りです。」






なんで俺は思ってもいないこと言ったんだ?
その通りって・・・・・・そんなこと考えてたんじゃないし。
俺はただ・・・・・・。



まぁいいか。

どうせ桃子はまた心読んでるんだろうし。







「わかったよ。お前の言いたいことは。
 で、俺にどーしろっていうんだ」



『はは、嘘つくな。何もわかってないクセに』

「しょうもないことだけ、心読んでるのな」

『本当に伝えたいことがあるなら、それはちゃんと自分の口で言いなさい』

「何それ?自分に言い聞かせてるみたいじゃん。笑える」



『うっさい』















やっとの思いで形勢逆転。

やっと思いは届いたみたい。

もう夕方になっちゃったよ。










『はぁ、さっさと帰るよ』

今の俺なら、他人の心も読める。









死ぬまで生きられたらいい

2007 - 03/27 [Tue] - 19:21


幻のショートショートです♪


今までの作品に比べて、非常に短いです。。

読みやすいかも♪


(そんなことはないか・・・。)






でもね、
短くするのって意外に大変なのね。
やってみて解ったんだけど。

登場人物がどんな人なのかを書くスペースがないの!

だから、セリフと行動だけで登場人物がどんな人なのか
解るようにしなくてはいけないの。


うん。


見事僕は失敗しましたけども。



はい。



登場人物、どんな人かイマイチ解りませんね。(´∀`)






そろそろ前置きもイイよね。

それではどーぞ♪



  ***死ぬまで生きられたらいい***








キラキラ星の向かう先

2007 - 03/21 [Wed] - 21:18




できました。

たった今。

新作です。

キラキラ星の向かう先」です。

僕には珍しい、甘い?ほろ苦い?

恋のお話(?)です。。


是非読んでください♪

あ。でも恥ずかしいから、よまなくてもいいかも。。


 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
キラキラ星の向かう先
 ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑






ついでに。

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夢を売る詐欺師

2007 - 02/17 [Sat] - 20:35

やっとできました。
新作の「オハナシ」です。
今回は、『ひょっとすると15禁』です。


・・・・・・あ、これいいな。
『ひょっとすると15禁』。なかなかイイ言葉だと思いません?
みなさん、じゃんじゃん使ってはやらせましょう。




それでは、本題の小説ですが。
別にエロくはないです。
ちょっとホラーサスペンス的なだけです。
↓↓下のかぎカッコの中を反転して読んでみて、

学校の帰り道、僕が下を向いて歩いていると、一本の指が落ちていた。さっちゃんの、親指だった。

『あぁ、これは別に怖くない。』
と思う方のみ、読んでくださいね。。



それでは♪


  【夢を売る詐欺師】

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夏と彼女とコーヒーのきもち

2006 - 12/31 [Sun] - 19:42

なんとか、、間に合いました(´∀`;)



コチラです。どうぞ。。




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プロフィール

林檎

Author:林檎
つまらないと感じた日常。
成す術がないし、
改善する気もない。

だけど、
「つまらない」と君が言うなら
僕は、死ぬ気になって
君に「素敵だ」と言わせたいと思う。

それが、たぶん
「幸せ」なんだと思う。

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