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林檎の花の通る道

この林檎の木の下で、「好きだよ」って言えたらいい。

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雪灯かり

2006 - 11/29 [Wed] - 19:39

願いのカケラを照らしたのは
閉じこもった部屋の蛍光灯

揺れる輪郭を
静かに囲った

涙の後が
微かに残った

雪の音さえ聞こえるような
黙りこくった部屋の蛍光灯

歪んだカケラを
縁取った

渇いた瞳が
また滲んだ

願いのカケラを照らしたのは
隙間の空いた部屋の蛍光灯

ぼやけた灯かりは

濡れたカケラと共に
消えていった









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心 並み盛り

2006 - 11/26 [Sun] - 18:24

こんなに小さくなっていたんだね

この部屋は

それでも働き続けてくれるんだね

この部屋は



僕らのために汗まみれになるこの部屋

なのに僕らがしてやれることなど

何一つ無かった




同じように動いているのに

この一生 一度として

同じ動きをしないんだね

優しいんだね



この部屋に羽が生えたら

ぼくはどうするかな


この部屋に閉じ込められたら

僕は泣くだろうな




僕は

笑うだろうな










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位置ベクトル

2006 - 11/22 [Wed] - 21:07

僕から君に向けた想い
どこまで進んだのかな

君が僕に見せてた涙は
いつから流れてたのかな

証明なんて必要ないだろ
心が生きていられるうちは

どこからが空かなんて
いつまでたっても解りはしないさ



空間の中の位置ベクトル
君のいるところが基準点P

イチ・ニィ・サンッ!3歩先
僕の存在は君のみっつ前 点P'

照明なんか無くたって
二人の繋がりはきちんと解る

僕らが今立っている
この地から上は全部空なのかもしれないね




僕から向けた思いベクトル
君から届いた想いベクトル

目印が無くても
存在している点P'

証明しなくても
輝き続ける点P


放物線なんかじゃなくて
まっすぐ繋がっている
二人ベクトル


どんなに距離が開いたって
PP'ベクトルは
空目指して伸びているんだ




だからね
ちょっと位置が曖昧になったり
したときは

点P'を探してごらん



今度は僕が 基準点になってあげるから









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紅の余韻

2006 - 11/21 [Tue] - 20:37




蒼い光はまだ眠っている
あくびすらも出てこない

誰かの心は抜け落ちて
蒼鉛の夜を彷徨った



下垂る涙は人知れず
陰惨な欲望だけが騒ぎ立てる

忌月に震える韻士は
ちっぽけな一椀を抱えては
その腕にまた一つ
傷をつけた




気随を装っても
垣間見せる苦味は偽りきれず
迫りくる狭間を恐れて

死に水に手を伸ばした




助かった人と亡くなった人の境は
誰かの愛か

哀れに感じて心を湿らせたのは
優しさのカケラか



魔払いを手に突き刺して
流れる雫は鮮血のはずなのに

瞳に映ったのは聖彗


月明かりではなく
雪明りで魅せられたシグナルは

街の隅で哀憐に浸った





届かぬと言いながらも
呟くことを辞めなかった思いが

風にのって紫闥に届くと

抜け落ちたものは
彩を取り戻し


青い光は
目を覚ました









「おはよう」







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落ち手紙

2006 - 11/20 [Mon] - 23:05





静けさを何気なく壊したのは 雫の滴る音
鈴を転がしたような声が 遠くで僕を呼んだ

小さい窓越しで レモネードを啜る僕は
懐かしい恋文を拾い上げ センチメンタルに溺れて

あくびで涙を隠した



徐にポケットに手を入れて 感じた冷たさは飴玉
僕の右手は待ち焦がれるように 携帯を握り締める

月明かりだけで真っ暗な机の 前に座る僕が
見えない本のページをめくり 口笛を鳴らすと

蘭曲のようだった



ひたひたと 音を立て続ける雨を
憎みながらも 恋しく感じる

自分の矛盾に腹を立てて


昨日までの 無様な自分を
思い返しては ガッカリするから

全てを忘れて風車に祈った



届くわけのない思いが 
空を仰いだように見えて

少し たじろいだ




今日の祈りが昨日よりよかったとか
今日の天気が昨日よりひどかったとか

そんな運命的なものではなくて



まるでこの星の自伝のような
揺るぎない
確かな自信を持った不思議な光が

僕の胸の奥に留まる頃には




僕のレモネードはとっくになくなって
窓には朱い濁りが映りだした




携帯の振動は結局ないままで


僕の恋文は

湿り気を帯びていた








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無力のち無力

2006 - 11/18 [Sat] - 22:12



力なんてありはしない
ずっと前から知っていたんだ
気付かないフリをしていただけ

手を伸ばそうと思った
でも足がすくんで動けない
情けなくなって涙が出た


甘えた声でじゃれつく子猫に
僕の残りの生気と手元のクッキーを与えた

何を思ったのか
この小さな命に僕の分まで・・・

きっとそんなとこだろう


見下している傍観者たちは
きっとその心の陰で
舌鋒を向けているのだろう

そんなこと
気にしてなんかいられないって
また一つ
自分に偽りの壁を建てると
より一層心雑音は鳴り響いて

僕は"無力"を感じた


脳裏を風がかすめると
僕は"無力"を思い出した




何が無力で何が有力なのか
わからなくても

あの時の子猫が御礼を持って
僕の前に現れても

僕の無力が有力に変わることは無くて


とっくに通り過ぎた風を
今になって寂しく思っても

僕の無力は無力のままであり続けた





過ぎ去った風の痕を
救い出すかのように雪が降り出すと

寂しさにまみれた僕を
救い出すかのように雪が舞い降りると


僕の無力は
一瞬だけ有力に見えたりして


僕の無力は
有力のままで無力になったんだ

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Ms.Traveler

2006 - 11/17 [Fri] - 21:07




優しい思い出と

忘れられない約束を

ポッケに詰めて

門出を迎えた



もう会えなくなるんだね

もう会えなくなるんだね

寂しくなるなあ


寂しく

なるなあ




ヘッドホンで耳を隠して

聞こえたことを聞こえないフリして

風に揺られて歩き出した





私が感じているもの

それはきっと

雪解け


私の宝物もきっと

いつしか消えてしまうんだろう




もう会えなくなるんだね

もう会えなくなるんだね





寂しくなって

涙が出た



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涙に添える歌

2006 - 11/12 [Sun] - 11:55

小さな命の火は
固い土の上に燈された

揺れる炎は消えるその瞬間まで
空を見つめていた


奏でた四分音符は
僕の旋律の翼になった

生まれたてのメロディーは
風にまみれて灰になった




朝霧に隠れている
魅惑的な歌声が鳴り響いて

慈しみにも似た感情が
幻想的な彩りを漂わせると

状況は少し和らいで
心配はさらに溢れる




瞳の潤いは涙が原因ではなくて

閉ざした瞼の裏は熱い傷で一杯で

心の中にある
何よりも大切な"ソレ"は
迫害されたみたいに

宇宙を彷徨う



重ねた日々と積んだ屍の頂は
空のすぐ傍

手を伸ばせば
届きそうなくらいに

優しく触れれば
キスもできそうなくらいに








最期を見届けられたことを嬉しく思い

最期を迎えられたことを祝福します



貴方が唱えた魔法の詞と

貴方が叶えた願いの証に

新たな火を燈します



そして
貴方に最期の言伝をします









「寂シイ思イヲシテイマセンカ」










空に舞い上がった
人の姿をした"ソレ"は

優しく笑って


風に消えた






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不眠症

2006 - 11/11 [Sat] - 20:58


あの日で終わった
僕らの関係

眠ると夢に出てくる
君の淡い影

夢から覚めたときに
君がいないと気付くのが怖いから

僕は眠るのをやめた



あの日で止まった
僕らの時計

巻き戻されることなく
過ぎ去る季節

心から溢れた言葉が
君に届くことはもうないから

僕は声を出すのをやめた







生きる屍のように
ただ二酸化炭素を吐き出す
だけの僕は

この世からは
不必要なのかもしれない

どうせなら
無感情無表情で生き続ける
ロボットにでも

生まれればよかったのかな









涙も出なくなった僕が

君のためにできることは


眠るのを止めることと
息を止めることだけ






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vividly

2006 - 11/10 [Fri] - 23:42




貴方と僕
目線は貴方の方が少し上

うわべの付き合いなんかじゃなくて
しっかりと手を繋いでる


貴方と僕
好き嫌いが少ないのは僕

僕らをめぐり合わせてくれた
蛍袋の種を植えた


貴方と僕
目指す夢は二人同じ

「明日は公園にでも行こうか」
これが僕らの最期の会話





ほんの一瞬
瞬きを2回するくらい
その程度だった

たった一瞬
怖いくらいにあっという間に
繋がりは断ち切られた

蛍袋は光を失った



あぁ これで4度目
今日だけはどうしても
君のこと思い出してしまう



7月2日



夏というには少し早くて
哀しげなもう雨は止む頃



君と僕の最期の出来事



貴方が"君"に変わった日

世界の隅のちっぽけなカケラ事で
僕の鼓動を少し揺るがす夜風のように

通り過ぎていってしまった日









貴方と僕

僕の目線は

君を越えていた






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淀みの隣で

2006 - 11/09 [Thu] - 17:18

哀しい時に
何か暖かい光に包まれた
ような気がして
心落ち着かせたら

その後に注意して

何処で悪魔が息を忍ばせているか
わからない



淋しい時に
誰かの温もりに癒された
ように感じで
一人微笑んだなら

その後に注意して

いつ背後から死神がやってくるか
わからない






大切な人との甘い一時で
幸せに浸りすぎたなら

その時は注意して

いつ全てを壊されるかなんて


誰にもわからないのだから






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静けさの後に

2006 - 11/08 [Wed] - 20:43

夢から覚めたその時に

君の影が無くなってた



手を伸ばしたその時に

君の色が薄れていった



こんなにも

切ないこと

苦しいこと

初めてだから




もう一度君を確認した

その後には


僕の感情は消えていた








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totem

2006 - 11/07 [Tue] - 17:24

エスカレーター横目に
雑踏する階段

外気の闇と騒めく階段は
芳しくない邪気を生み出す

この世界の片隅の
一年中陽の当たらない陰は
虚偽と隠蔽を積み重ねる


そこのお前
そんな大風呂敷担いで何処へ急ぐ
そっちに道はない
あるのは底なしの渦だけ

今更遅いんだ
もう僕らはこの狭い世界から
逃げられやしない


こんな僕でも
数少ない宝物詰め込んだリュック
持ってんだ

男らしく潔く死ぬ?
何バカなこと言ってんだ

そんなこと考えるヒマがあるなら
最後まで男らしく生き抜いて見せろ


口調は強気で
中身とは正反対の僕

いつの間にか君ともはぐれて
寂しさに暮れるだけの僕

大切にしていた唄を忘れたのを合図に
青天の霹靂


溜息ついた後で気付いた
もう迷ってなんかいられない

その手とこの手でやるしかないんだ



隠れていた本当の僕が姿を出した
大切なものを持っている奴は着いて来い

道が無いなら造ってやるさ
何かあっても周りのせいにするんじゃない

自分の魂を研ぎ澄ませ


希望が無いわけではない
少し見えにくいだけさ

立ち止まりそうになった
その時は

自分の心に強く問いかけろ







「お前は誰の為に生きているんだ」







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空回り右廻り

2006 - 11/06 [Mon] - 23:19

生まれた時から持っていた権力

これがまた大層なモンで
気まぐれな一言でも
国まで揺らしてしまう

ソイツが利用し続けてきた権力

これがまた厄介なモンで
否が応でも
俺はソイツに永久服従


友達なんて
一人もいたことのないソイツには
権力が最大の遊び道具で
俺ら平民はただのお人形

なのに
俺たち凡人は
くっだらないモノを
宝物っていって抱え込んで

目に見えない繋がりを
信じて 平和だって喜んで

ひたすら
新しい道を創り続けてきた


でも
俺らがこうして
元気に笑顔の花咲かせていられるのは

山ほどの花びら散らしてる
桜の木みたいな
アイツの権力のおかげだってのも事実



要するに
桜の木は俺らみたいな
小さな花に囲まれてるから

綺麗に見えるわけで


小さな花たちは
右隣に咲き乱れる咲き乱れる
アイツがいるからこそ
存在意義を見出せる

って こと。





つまりは

いつの間にか
みんなしっかり手繋いで

いつの間にか
でっかいでっかい輪作ってる


ってことなんだよ






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じゃがいも畑のさつまいも

2006 - 11/05 [Sun] - 18:07

この世界は大きいのか小さいのか
それすらもわからない

でもそれが
ちょうどいいのかもしれない

あの日の自分の色を視界の隅に感じながら
自分に言い聞かせた


暗闇の中光るネオンに映された
点在するシルエットには
微かでも
確かな人の営みがあった

喜びと哀しみが同居していた


秋色に染まった海は
僕を嫌っているかのように
芽生えた感情を隠し続けた


優色に照らされた空は
無くしたイメージに迷い果てるように
どす黒く濁り出した



仲間はずれに脅えた僕は
ひたすら廻りを見渡していたんだ

大事なものを掴む勇気がなくて
冬の突き刺さる寒さに体震わせて

世界から目を逸らした僕に

向けてくれる感情なんて
ないのだと気付かされた

殻にこもり続けていたのは
僕の方だったのだと
思い知らされた



愁情に浸った僕に
ほのかに夜凪が訪れると

僕は
自分の中に眠っていた
野心を思い出した







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time train

2006 - 11/05 [Sun] - 12:13

いつだて変わる景色に取り残されて
昨日を思っているうちに明日は過ぎて

気付いたときには
目の前の花はとっくに散ってる

歴史の中の偉い人を瞼に映して
あの時無くしたものを思いつめて

そうしているうちに
迫ってくる朝が何より嫌いだ


眩しすぎる太陽なんていらないんだ
余計な陰を創ってしまう

胸を張っていられないんだ
目印すらも見つけられない

超満員の時間電車は
猛スピードで進んでいって
僕の背中に消えていった

何のせいにして
何を憎めばいいのだろう


三角定規のような賢さや
苺ジャムのような甘さに
憧れるのは
もう飽き飽きだから

いつまでも夢の続き追うくらいなら
答え合わせでも
駐禁取締りでも
何でもしてやるさ

そうすればいずれ
僕の質だって見えてくるだろう


ほら 見てみろよ
僕だってそれなりに歩いているんだ

指先だけでも
君のこと触れているんだ


僕一人が乗らないで
誰か一人が助かるのなら

喜んで時間電車を見送ってやるさ


置いてけぼりでも
待ちぼうけでも



やっぱり僕は
のんびり進むよ







君のその背中
目印にして






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晴天

2006 - 11/03 [Fri] - 19:40

何だよ 今日の空は

随分とまた

綺麗に晴れたもんだ


せっかく今日は

この空を絵に遺そうなんて

カッコつけたこと

思ってたのに

絵の具じゃ表しきれないや


しょうがないな

じゃあ今日の空は

君と僕だけのスケッチブックに



さりげなく遺しておくってことで





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されど、その月は

2006 - 11/02 [Thu] - 19:17

今。
お月見をしている。

今夜は
別に満月でもないし
星がよく見えるでもない。

なのに何で。
友達に聞かれた。

闇の世界と月光の境界は
滲み霞んでいるのに。

建物に囲まれたその場所じゃ
あの広い空は狭く感じるのに。

なのに何で。
お月様に問われた。

こんだけ広い空のドど真ん中で
これほどにも目立っているお前には

わからないかもしれないね。

でも情けないことに
俺には

狭く見えるこの場所じゃないと
欠けた小さなお月様じゃないと

掴める気がしなくて。
届く気がしなくて。


だから
今日みたいな空が好きなんだよ。俺は。





なぁ
君には
わかるかなぁ。




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プロフィール

林檎

Author:林檎
つまらないと感じた日常。
成す術がないし、
改善する気もない。

だけど、
「つまらない」と君が言うなら
僕は、死ぬ気になって
君に「素敵だ」と言わせたいと思う。

それが、たぶん
「幸せ」なんだと思う。

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