林檎の花の通る道

この林檎の木の下で、「好きだよ」って言えたらいい。

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slight peace

2007 - 02/18 [Sun] - 19:53


右手に握った彫刻刀で
左の手首に印をつける

僕が今まで生きていたと
知らしめるために

流した赤血球たちを
娘のように可愛がる

僕が唯一この世に残せた
とても大事なものだから


意識が飛ばぬ内に
名前をつけよう
できるだけ暖かいのがいい

指先に伝わった血を
優しく絞り出す
逃げられないように 檻の中に


鈍る感情
鳴る秒針
僕の弱さにつけこんで
耳を塞ぐ

心の闇と
人の憎しみ
絡み合って僕の中を廻る
殺意と共に


よく見てみると
流れていたものは赤血球ではない

青紫の粘る固形
大きく口を開けて僕を睨んでいる


ああ そうか
これが僕の汚い部分
僕が嫌っていた自分

よかった これで
僕はこの世界で心を保てる
汚い言葉とサヨナラできる


君の大きな牙が
僕の皮膚に食い込んだ

僕は生まれて初めて
笑った














僕が生きていた証は、

この左手首の傷だけ。





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林檎

Author:林檎
つまらないと感じた日常。
成す術がないし、
改善する気もない。

だけど、
「つまらない」と君が言うなら
僕は、死ぬ気になって
君に「素敵だ」と言わせたいと思う。

それが、たぶん
「幸せ」なんだと思う。

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