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林檎の花の通る道

この林檎の木の下で、「好きだよ」って言えたらいい。

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意味のない話。

2007 - 09/06 [Thu] - 00:02


24階の高層マンション
高い。100mくらいはあるのか?
・・・・・・にしては景色が悪い。つまらない。
右も。左も。壁。

高い建物=東京タワー

なんて、大昔の話か。
(そーいえば、東京タワーの正式名って日本電波塔・・・だったっけ?)

・・・・・・大昔っていつだよ?

高層マンションの屋上にしては、風がぬるい。
気分が悪い。
だけどそんなことは、あまりにどーでもいい。



















『キミ、自殺志願者?』

「あ?・・・・・・なんだ、桃子かよ」

『学校サボって、こんなとこで何してんの?』

「下、見てた」

『あ、本当に死ぬつもり?ださっ。負け犬道まっしぐらじゃん』

「うっせ」







なんでこんな微妙な空気に、俺はこんなしょうもない女と二人きりなんだ?

『誰がしょーもないんだよ。』

「勝手に心読むな。」





勘で他人の心を読む。しかも外さない。なんて迷惑。





『なんで自殺?私に振られたショックで?
 別に死ぬのはかまわないけど。私のせいにしないでね。』

「そんな理由で死ぬかよ。ってか別に死ぬつもりないし。
 お前にフラれたこと気にも留めてないし」

『そーゆー強がり、止めた方がいいよ。見てて恥ずかしい。』

「俺は恥ずかしくないし」




俺がコイツにフラれようと、俺がここで死のうと。
世界は何も変わらない。
そんなことが起きていた事すら気づかないで、今日は明日になる。

急ぎ足のサラリーマン。
何のために、そんな必死になってんの?
そんな頑張ったって、政治家のおじさんたちの裏金・年金が増えるだけじゃん。

くだらねぇ。




「桃子。お前、なんで生きてんの?」

『いずれ死ぬときのために』

「意味わかんないよ。それ」

『逃げてるキミには一生わからないよ』



他人から見れば、そう見えてるのかね。
これでも必死に前向いてるつもりだったんだがね。

まぁ、この腐った世の中で頑張る意味なんかないんだけど。








『そーゆー諦め方した時点で、キミの人生終わってるよ』

「じゃあここで俺が死ねば満足かい?
 
 ・・・・・・だいたいお前は何のために努力してんの?
 社会は腐ってて。
 右向いても左向いてもストレスしか溜まんないこんな世界で。
 毎日勉強して、いい大学目指して。
 それでいい会社入って、どうするって言うの?
 お金貯めて欲しいもの手に入れる?それで?
 何を得ようが、いずれ死ぬんだから意味無いじゃん。」

『で?何が言いたいの?』


「だから・・・・・・!
 いつも作り笑いで生きて、死ぬのわかっててこの廃れた世界で努力してどーすんんだっつってんの!」

『別に、どうもしないよ。』






俺は今、何してんの?
桃子とけんか?
けんかならまだマシか。ただの八つ当たりね。はは、情けなっ。







『こんな廃れた世界だからこそ。
 自分の思ったことを思った通りに、満足いくまでやって。
 それで自分が十分いい思いして、少し自分に余裕ができたら。
 今度は好きな人も巻き込んで。幸せになればいいじゃん。

 死ぬんだったら無意味?違うでしょ。

 死ぬときのことなんて死ぬとき考えればいいの。
 私たちには時間が無いんだからさ。
 今のことだけで手一杯なんだからさ。
 サクサクいこうよ。今を笑って過ごせればそれで十分じゃん。』




「・・・・・・その通りです。」






なんで俺は思ってもいないこと言ったんだ?
その通りって・・・・・・そんなこと考えてたんじゃないし。
俺はただ・・・・・・。



まぁいいか。

どうせ桃子はまた心読んでるんだろうし。







「わかったよ。お前の言いたいことは。
 で、俺にどーしろっていうんだ」



『はは、嘘つくな。何もわかってないクセに』

「しょうもないことだけ、心読んでるのな」

『本当に伝えたいことがあるなら、それはちゃんと自分の口で言いなさい』

「何それ?自分に言い聞かせてるみたいじゃん。笑える」



『うっさい』















やっとの思いで形勢逆転。

やっと思いは届いたみたい。

もう夕方になっちゃったよ。










『はぁ、さっさと帰るよ』

今の俺なら、他人の心も読める。









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コメントありがとうございます。
実は、このショート、即席で作ったものなのです。。
だから穴ぼこだらけで・・・。恥ずかしいものです。
それでもしっかりと意図を読み取っていただけて。
たいへん嬉しいです。

リンク大歓迎です。ぜひ、お願いします。

初めまして。こちらに訪問して頂き、ありがとうございました。

このショートストーリー…とても現実的で心に残りました。何のために生きているのだろう…人はきっと一度は考えるときがあると思います。「生きろ」とただ言われただけではなかなか分かりにくいですよね。。。

ここをリンクしたいのですが、宜しいでしょうか…?

長々と失礼しました。。

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Author:林檎
つまらないと感じた日常。
成す術がないし、
改善する気もない。

だけど、
「つまらない」と君が言うなら
僕は、死ぬ気になって
君に「素敵だ」と言わせたいと思う。

それが、たぶん
「幸せ」なんだと思う。

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